第6章 こたつで最弱王決定戦
雅紀side
どうしてだろう?
どうして勝てないんだろう?
それが最近のオレの悩み。
…って、分かんないよね(;^_^A
いや、だからさ、ババ抜きよ…
トータル4回?
このまま行くと、考えたくはないけど、”電動コケシ”入りは間違いないし…
なんとかしないと…
やっぱ練習するしかないのかなぁ…
「相葉ちゃん、さっきから何一人でブツブツ言ってんの?」
「あ、大ちゃん。ちょっと考え事してただけだよ」
「ふ~ん、相葉ちゃんでも考え事すんだね(笑)」
そりゃするでしょ、オレだって…
大ちゃんがこたつを挟んでオレの向かいに座って、鼻歌交じりに釣り雑誌を捲り始めた。
そう言えば大ちゃんも最弱王になってんだよね?
だってあの純白のスーツ、元々は大ちゃんのためのスーツだし…
大ちゃん相手ならもしかして…?
「ねぇ、ババ抜きしない?」
「二人で?」
大ちゃんが雑誌から顔を上げて、首を傾げる。
「そ、二人で!」
「んふ、いいよ? しよ?」
元々”ハの字”の眉を更に下げて、大ちゃんがフニャリと笑った。
「じゃあさ、ルール決めない?」
「いいよぉ? どんな?」
大ちゃんが雑誌をパタンと閉じて、こたつの天板に顎を乗っけた。