第4章 こたつでBirthday
昨日保育園で皆とバイバイする時、ショウくんに渡されたクマさんの絵の紙。
そこには、
『みっちょん とようびの1ぢにカズくんちにちゅうごう!』
って書いてあった。
オイラ良く分かんなかったから、母ちゃんにその紙を見せた。
そしたら母ちゃんが言ったんだ。
「明日はお昼ご飯食べたら、カズくん家まで送って上げるね?」
って…
オイラ、分かんないから母ちゃんに聞いたのに、母ちゃんに聞いたら、ますます分かんなくなっちゃった。
もしかしてオイラ、やっぱりイジメられるのか?
それに“みっちょん”てなに?
ショウくんはお勉強が上手だから、たまに難しい言葉を使うんだ。
オイラばかだから、難しいのわかんない。
でも、母ちゃんニコニコしてたし…
それに先生だって、オイラが嬉しいことだ、って言ってたし…
オイラ、迷ったけど、カズくん家に行くことにした。
お昼ご飯を食べ終わったら母ちゃんが、
「今日は特別な日なのよ」
って言って、ヨソイキの服をオイラに着せてくれた。
オイラ、よく分かんないけど、ヨソイキの服を着せられたら、ちょっとだけ“カンチョウ”しちゃった。
だってお出かけじゃないのに、ヨソイキを着せられるなんて、オイラドキドキしちゃう。