第2章 こたつでサミット
「ふふ、おはよ」
ムクムクとこたつから抜け出し、床にぺたんとお尻を付けると、ニッコリ微笑む。
その顔はやっぱり翔さんそのものなんだけど…
このお尻から生える尻尾は一体?
「あの…翔さん? この耳と尻尾どうしたの?」
翔さんが頭とお尻を交互に触る。
「ふふ…ふ…ふふふ…なんで~~~~?」
翔さんの叫びに、こたつに潜って眠っていたミーが飛び起きる。
「ふきゅ~~~~っ! (びっくりしたぁ!)」
「ふふ、ミーどうしよう? ぼく猫ちゃんになっちゃったみたい…」
どうゆうこと?
「ニャッ? ニャニャニャッ!(お前、まさかショウか!)」
なになに?
一体何が起きてんの?
「お前ら何騒いでんの?」
へ?
翔さん…?
「おはよう…じゃなくて、翔さん…だよね?」
じゃあこの目の前にいる”翔さん”は?
「…ったく、お前寝ぼけてんじゃね?」
「あぁ、そうか…って、そうじゃなくて、翔さんが二人!」
「は? へ? ぬぉっ! お前は…俺…なわけないよな…」
そりゃそうだろ、俺だって驚いたんだから…
「おい、俺の偽物さん? お名前は?」
「ふふふ、ぼくは”ショウ”だよ? ウサギの”ショウ”」
『ふ~ん、そう…』
『えぇぇぇっっっ!!!!!』
おわり