第23章 こたつで釣り?
和也side
「あ~、釣り行きて~!」
俺ん家のこたつで、額を天板に擦り付けて駄々をこねる智。
まったく…、ガキかよ(^_^;)
「そんなに行きたかったら、今から行って来れば? た~だ~し、一人でね?」
こんな寒い日に、しかも海なんて、まっぴらごめんだ(>_<)
「ほんと? 行って来てもいいの?」
”許可”が降りた途端、上げた顔に満面の笑みを浮かべる智。
やっぱりガキだわ…(;^_^A
「お好きにどうぞ?」
飲みかけのビールを一気に飲み干し、ゲーム専用のテレビの電源を入れた。
「んじゃ行ってくる♪」
智が嬉々とした表情でこたつから出て、床に放ってあったコートを羽織る。
「あっ、その前にさ、今夜のスケジュール確認しといた方がいいんじゃないの?」
釣りのことで頭一杯になっちゃうと、仕事どころじゃなくなっちゃうのが、智だからね?
「え~、オイラ今日はオフの…筈…だった…のに…な…」
スマホを操っていた智が、ガックリと肩を落とす。
これは、”仕事アリ”ってことだな(;^_^A
「なに、どうしたの? もしかして仕事入ってたとか?」
あ~あ、俺って意地悪だわ(o´罒`o)
「…うん…。松ズンと雑誌の取材だって…」
あれあれ、相手がMJじゃ、スッポカシは勿論だけど、遅刻も許されないな(((uдu*)ゥンゥン