第21章 こたつで足伸ばして何が悪い?
「ちょっと確認なんですけど…」
俺のアソコを揉む手を止めることなく、翔ちゃんが俺を見上げる。
「なに?」
なに、ってアナタ…とぼけちゃってんの?
「”俺の”が”誰の”と”いい勝負”なんです?」
「智君、だけど?」
満面の笑みで、シレっと言ってのける翔ちゃん。
「あ、あのさ、その…、大きさとかって、比較する対象?」
「当たり前だろ? つかさ、そこ気にする?」
「き、気にしますよ…。だって、俺も一応男だし? ”小っちゃい”って言われるよりはさ…(〃ω〃)」
あ~、もぉ俺何言ってんだ!
アソコの”大きさ”がどうのこうのじゃなくてさ、俺が気になってるのは、大野さんのを触ったりする関係なのか、ってことなのに…
なんだろ…
悔しい、ってのとは違うんだけど、ショックだった、っつーか…
やば…、泣きそう…(>_<)
「あのさ、もしかして誤解してる?」
翔ちゃんが上体を起こし、俯いてしまった俺の顔を覗き込む。
「確かにさ、智君のは触ったことあるよ? でもさ、ガキンチョの頃でさ、遊び、っつーか、その…それ以上のことはしてないから…」
目尻に溜まった涙を、翔ちゃんの親指が拭う。
そして、ポンポと頭を撫でられると、俺の身体がフワッと包み込まれた。