第18章 こたつでお昼寝
雅紀side
「寒ぃよ、早く開けろって…」
部屋の鍵を探してコートのポケットを探る俺の隣で、潤が足踏みをする。
「分かってるよ、分かってるけどさ、焦らせないでよ…」
俺だって寒いのは一緒なんだからさ…(>_<)
「おっ! あった!」
ポケットから取り出した鍵を、鍵穴に差し込むけど…
「おい、何してんだよ、早くしてって…。凍えるって…」
「だって、手がかじかんで、うまく…」
ガチャン…
「開いた! さ、早く入って?」
ドアを開けて、両手が荷物で塞がっている潤を先に部屋へ入れてやる。
よっぽど寒かったのか、几帳面な潤にしては珍しく、靴がアッチとコッチに脱ぎ捨てる。
俺はそれを揃えて玄関の脇に置くと、潤の脇をすり抜けて、先にリビングに入った。
窓から差し込んでくる日差しのお陰で、それ程寒さは感じないけど、寒がりの潤のためにヒーターを付ける。
暖かい風が、一気に吹き出す。
「荷物、ココ置くぞ?」
潤がダイニングテーブルに、しこたま買い込んだ食材の入った袋を置く。
「うん。あっ、ほら、潤もこっち来て暖まったら?」
「そうなんだけど…コレ先冷蔵庫に仕舞った方がよくない?」
袋の中から、肉の入ったパックやら朝食用に買ったハムやらを取り出し、いそいそと冷蔵庫に片付け始める潤。
やっぱり几帳面だな(笑)