第16章 こたつでプゼレント考え中
「あ、あのさ、翔君の欲しい物は分かったよ? でも、なんで”こたつ”なの?」
子供なら、もっと別の…例えばゲーム機とか?そうゆうのを欲しがるんじゃないのかな、普通って…(^_^;)
それがなんで”こたつ”?
「あのね、ショウくん家ね、こたつないでしょ?」
あぁ、そう言えばそんなこと言ってたような…
「だからね、サトくんが遊びに来てくれないんだって?」
なるほどね…って、そんな理由(;^_^A
「いや、だからってなんでそれを和が?」
普通親に頼むだろが…
第一、翔君家は保育園でも有名なお金持ちのお家なんだし、こたつの一つや二つ…
「ショウくんのパパね、こたつ買ってくれないんだって。だから、ジュンくんとお話して、おこぢゅかいで買ってあげたいの」
だめ?とばかりに目を輝かせる和…
正直ね?
和の頼みだから…潤君と和が一生懸命考えたことだから、叶えて上げたい…出来れば、の話だけど。
でもさ、”こたつ”はちょっと違うよな?
「あのさ、和の気持ちは分かったよ? でもね、プレゼントって、何も相手が欲しい物だけを上げる必要はないんだよ?」
「だって、ショウくん、きっと”嬉しい”言うよ?」
「うん。パパもそう思うよ?」
和が不思議そうに俺の顔を見上げた。