第15章 こたつで映画鑑賞
映画は雅紀が言った通り男女の恋愛模様を描いた、所謂”ラブロマンス”ってやつで、…まあまあ悪くはない。
ま、好みではないが…(;^_^A
だがしかし、だ…
「うぅっ…グスっ…ふぇ…(╥_╥)」
って、泣く程のもんでもないだろ?
まぁ、それだけ雅紀は純粋だ、ってことなんだろうけどな?
俺はテーブルの上のティッシュを一枚抜き取ると、無言で雅紀に手渡した。
「あでぃがど、じょおぢゃん…チーン!」
おいおい、鼻まで嚙むかよ、普通…(>_<)
「もう一枚いる?」
「いらだい…グスッ( T^T )」
あ~あ、仕方ねぇなぁ…(^_^;)
俺はこたつの中で、雅紀の手を握ってやる。
すると雅紀の頭が、コツンと俺の肩に乗せられた。
「うふ、この角度、丁度いい…」
「どうもすいませんね、撫でてて」
言いながら雅紀の肩に腕を回す。
ん?
なんかいつもと違う?
「なぁ、お前シャンプー変えた?」
鼻先を雅紀の髪に寄せ、匂いを嗅ぐ。
やっぱり違う。
「あっ、分かった? 最近ちょと痛みが酷くてさ、シャンプー変えてみたんだ。どう、いい匂いでしょ?」
若干甘ったる過ぎる気はしないでもないが、まぁ悪くはない。
それにこの匂い…俺の下心を超そそるんだよな…
やっべ…超キスしてぇ…(>ω<〃)~♡