第1章 こたつ、出しました
和の額に汗が浮かぶ。
滅多に見せることのない”雄の顔”をした和。
僕はそれを虚ろになる視界のなかで、カッコイイと思ってしまう。
普段の和はあんなにも可愛いのにね?
「何考えてんの…? 俺のことだけ考えて?」
僕を穿ちながら、和が切ない顔で見下ろす。
「和…だけ、和しか…」
「嬉しいよ、智…」
「和…あぁ…あ、あん…はっ…あっ…もっ…らめ…っ…」
「イクよ…? 一緒に、ね…?」
和の唇が僕の唇に触れた。
「あっ…あぁっ、あっ…イクッ…イッチャ…う…」
僕の中の和がグンと大きくなり、もう爆発寸前って時だった。
リビングのドアがバ~ンと開け放たれた。
そして、悪魔のよう低い声がリビングに響いた。
「どこに一緒に行くって? ちゃんと分かるように教えてくれるかな?」
えっ…?
『えぇぇっっΣ( ̄ロ ̄lll)』
なんで…?
なんで、翔君がここに…?
「随分お楽しみのようで? あっ、俺のことは気にせずどうぞ続けて?」
翔君、目がマジだよ.。oஇ
「ほら、見てて上げるから? ね?」
って言われても…
僕も、僕の中の和もチ~ンなんですけど…
「い、いやさ、これはちょっとふざけてただけでさ…。そ、そんなことより、どうして? 仕事は?」
僕から自身を引き抜く和。
声、震えちゃってるけど… (;^_^A