第10章 こたつでクリスマスプゼレント
「あのね、あのね、ほらぁ!」
袋から出てきたのは、和の身の丈程もありそうな大きなクマのヌイグルミ。
「うわっΣ(⊙ω⊙) 凄いじゃん!」
ここは一応、やりすぎ、ってくらいオーバーリアクションたな(笑)
「ねぇ、パパ? この子ね、僕の“おとと”にしてもいい?」
“おとうと”ね?(;^_^A
「いいよ? じゃあさ、名前付けないとな?」
本物は…上げられそうにないからさ…
「んとねぇ…“おとと”」
へっ?
いや、“おとうと”は分かってるけどね?
「ね、“おとと”」
“おとと”と言う名の“おとうと”ってこと、なのね?(;^_^A
「和、嬉しい?」
「うん!」
良かった…
本当はさ、不安だったから…
偶然見つけた、和がサンタさんに宛てて書いた手紙。
『ぼくはかわいいおととがほしいです』
それを見た時、申し訳ない気持ちが込み上げてきた。
だって、俺には上げられないから…
散々悩んだ結果が“クマのヌイグルミ”だったんだけど…
それでもこうして和が喜んでくれるなら…それだけで俺は…
「“おとと”のお席はここね?」
って、ちょっとばかし邪魔だけどね(;^_^A