第1章 こたつ、出しました
僕の中で和の指が動き出すと、すぐに聞こえて来た厭らしい音。
それが僕の身体が発している音だと思うと、余計に恥ずかしさが込み上げてきて、僕の反応を楽しむ和の視線から、逃げるように僕は顔を背けた。
「ちゃんと聞いて? 智の音なんだよ?」
言われなくても聞こえてるよ…僕の恥ずかしい音…
僕は自分の顔が熱くなっていくのを感じた。
「ちょ、待って…、その顔…」
えっ…?
「ごめん、無理だわ…」
は?
「ごめんて…何…って、えっ…ひゃっ…!」
いきなり指が引き抜かれ、そこに和の熱く滾った塊が宛がわれる。
無理って…
そうゆうこと…なの?
「限界…」
ボトルごとローションを自身に垂らすと、僕の足を抱え込み、和が腰を進めた。
「ひっ…あぁっ…!」
僕は思わず悲鳴のような声を上げた。
それでも和は腰を押し進め、半分を飲み込んだところで漸くその動きを止めた。
「ごめん、痛いよね? でも俺も限界なのね?」
和の指が僕の目尻に溜まった滴を掬い取る。
「…ふっ…う、大丈…夫、だから和…、ね?」
和が僕のこと愛してくれてるの、僕ちゃんと知ってるから…
「…きて?」
僕は腕を伸ばして和の首に巻き付けた。