第9章 こたつでBirthday 2
キッチンから、と〜っても甘〜い匂いがしてくる。
٩(๛ ˘ ㅅ˘)۶クンクン…
あっ、これはチョコの匂い?
サ「あのね、母ちゃんね、ケーキ作ってくれるんだよ♪」
カ「ケーキ?」
サ「んとね、今年は2個作る、言ってたよ?」
2個も…
パパなんて1個作るのも大変そうだったのに?
カ「サトくんのママ、“パチチエ”さんなの?」
ショウくんに教えてもらったんだ、ケーキとか作る人のこと、“パチチエ”っていうんだ、って。
サ「ちあうよ? あのね、ママね、お菓子作るのが“シュミ”なんだって」
“シュミ”ってなんだろう?
あとでショウくんに教えて貰おう(o^^o)♪
サ「おりょーりもね、いっぱい作るんだって」
ママって凄いんだな…
僕はママがいないから、良くわかんないや…
サトくんママ
「2人にお手伝いして貰いたいんだけど、良いかな?」
お手伝い?
僕に出来ることなの?
サトくんママ
「あのね、このケーキに、2人で飾り付けして欲しいの。出来るかな?」
テーブルの上には、チョコと生クリーム、2つのケーキ。
サトくんママ
「智がね、和くんのパパがチョコケーキが好きだ、って聞いたから、ちょっと頑張っちゃったのよ(^-^)
でもね、頑張り過ぎて、おばちゃん、もう疲れちゃったの。だからね、2人にお手伝いして貰えたらな、って」
そう言ってサトくんママは肩をトントンした。