第5章 出会い【リナリー】
まあ、他にあったことはと言えば…
デイシャが入団して
ティエドール部隊に配属されたことと
ジェリーが料理長に就任したことと
その時
初めて蕎麦を食べて、その旨さに感激したことぐらいだな。
恵土「ね?おいしいでしょ?」にこにこ
神田「何であの時食べさせてくれなかったんだ」イライラ
恵土「要らないって言ったじゃん。
それにあの時(46ページ参照)
そば食べるの、10年ぶりだったから(うんうん」
神田「…」怒
無言で怒りを押さえ込みながら
以後、三食ほとんど蕎麦にすることにした。
他にも天ぷらというものも勧められるままに食べると
意外とおいしかった。
俺たちの味覚は、ほぼ同じらしく
おいしいと感じるのも、同じものが非常に多かった。
そんな風に、そばを食べ合っている時に
リナリーが、アジア支部から帰って来たらしい。
バク・リーバーと出会ったらしく、そのことを報告していたようだった。
が…
コムイのシスコンっぷりはこの頃から明白だった。
コムイ「もしや…惚れたんじゃないだろうねえええ!!??;」肩掴んで揺さぶる
リナリー「違うわよ^^;」
食べてる横でうっとおしい
恵土「解るよ。私もマザコンだった」うんうん
神田「変な共感をするな;」
結局の所、この『恋』とかいう想いは
恵土に直接言わないまま、今まで過ごしてきた。
それから合同任務として
俺たちとリナリーが、室長の部屋に呼び出されるまで
つかの間の休息を、二人きりで味わっていた。