第4章 出会い【ユウ】
そんな時、一つの言葉が脳裏によぎった。
マリ『エクソシストの人造化実験の事か?
全然…怒りで気が変になりそうだ…
それでもなんとか正気でいるのは……
君の…おかげかな。
君が側にいてくれるからだよ…
一人だったら、どうなっていたか分からない』
(↑
被験体になりかけていた所を神田に助けられた時の言葉)
あいつは…
ずっと、一人だったんだ――
俺たちとは、違う。
神田「…………
あいつは…俺とは、違う」
フロワ「…すまない。
随分と酷な願いだったかな^^;
忘れてくれ。
さっき話したことは」
神田「……
どうやれば救ってやれるかなんてわかんねえよ。
邪険には出来ねえ…
けど…
大事にしたいとは思ってる」
それが、今のところの心情だった。
あいつのことは、そこまで詳しくは知らない。
あほみたいなことばっかやる奴だってことだけは、知ってる。
でも…
人一倍、人の心を心配して、助けになろうと頑張ってる
本当にいい奴なんだってことも、解ってる。
人のこと心配している場合(状態)じゃなくても
変わらずに勝手に心配して
何とかして、力になろうとすることも……
そんなあいつだから…
なんか、放っておけない気になった。