第1章 プロローグ【序章】
恵土「!
(あ、人だ。
銀の装飾ってことはエクソシストだよね。
元帥じゃない(じー」
ジッと見てると、気付かれたようで…
「…?
随分ちいせぇ奴が連れてこられたな」
「?どこだい?」
「あれ」指さす
「ほお。確かに小さいね」
指さされた。
当時、まだ元帥じゃない人たちがいたわけで…
恵土「ぱあ)^^」
ぶんぶん!!
私は当時、気付かれたのが嬉しくって
手を振りまくっていた。
「手を振ってる、可愛いねえ~^^」手を振り返す
「ただのガキだろ」
「そんな対応してると嫌われるよ、クロス」
クロス「はー(タバコをふかす)
ガキは嫌いなんだよ。
まあ…
将来美人になりそうではあるかな。
母親似か(じー」
「嫌われるよ?そんなこと言ったら」
クロス「一々うるせえんだよ、フロワ。
っていうかいつまで手ぇ振ってんだ」
フロワ「いや。
あの子がずっと振ってくれるもんだから。
ね?^^」
左手で手を振りながら、右人差し指で指さしていた。
クロス「ほっときゃいいだろ」
この赤毛の人は、本当にぶっきらぼうなんだなあ…
と、私は幼いながらに思った。
フロワ「つれないねえ」
クロス「ほっとけ!」
そんな会話を小耳にはさみながら…
通り過ぎてから後、母に耳元で言われた。
母「あの赤毛のような男とは死んでも結婚しないでね」
恵土「う?うん」
母「あんたのためだよ。死ぬほど苦労するから」
その言葉の意味を知るのは…
大分先の話だった。