第16章 朝を越えて
そこには
リナや他の科学班の連中もいて、涙ながらに寄り添っていた。
駆けつけた瞬間、聞こえたのは…
リナリー「!恵土ちゃん!?」
恵土「タップ!」
タップ「イマ生きられルナら
一生ザンギョでもいイ…やぁ…」
ジョニー「タップ…!?」
涙ながらに語られた言葉。
と同時に
後頭部から、砂と化そうとしていた瞬間だった。
恵土「もう時間がない!)
はあっ!!」
ぱああああ!!!!
リーバー「い!?;」
チャオジー「!太陽っすか!?」
それを見た瞬間
左手で、鴉のように人差し指と中指を立てて触れ
左手の甲に模様が浮かび上がり
それが手の甲から外れ、タップを中心に光が瞬いた。
その時、周囲の目に映ったのは…
スカルにされた奴の砂化が治るだけでなく、完全に止まった所だった。
クロス「!!これは…)
禁忌…だと?誰が…(はっ)
(俺が魔術を教えたのは…教団内で、ただ一人)
恵土か!?」だっ
その時、走り寄ってくる人が見えた。
クロス(間に合うか!!?)
恵土「オン」
ぼっ
ジョニー「!タップを変えた時の光!?」
リナリー「元帥!何を」
恵土「a(アバタ)、u(ウラ)、m(マサラカト)
導式改造(オン・マギジバ)、閉(ヘキジ)!!!」
かあっ!!!
そう白い光が瞬いた瞬間…
スカルの姿が…
光と共に、元の姿へと戻った。