第14章 束の間の平穏
ラストルと別れてから、私は…
アジア支部についた瞬間から、隈なく調べた。
といっても、調べるのは一瞬だけで十分。
理由は…
光と力を同化させながら
その光に触れた存在全ての中から洗い出せるから。
調べる単語が少なければ少ないほど、割り出せやすくなる。
霊感が鋭くなったからか
言霊というのか、それから感情が伝わってきたり
触れた時には、それこそ色んなものが伝わってくる。
例えば、特に本人が強く想ってることが。
それが、ノアとしての力かもしれないと思うようになったのは
ノアについて、調べていた時だった。
ロードはノア、千年伯爵たちも…
でも、それがひどく懐かしく感じて……
最後には帰り着きたい場所だと思うようになった。
ジョイドに会ってからは、特に。
でも…今は元帥だから。
ハートがすっごく危険だって知ってるから、調べている。
ここ(アジア支部)も外れとなると…
後は、中央庁しかない。
もう、確定済みだ。
ハートへの内通者や、アポクリフォスは…
ヴァチカン、中央庁に居る。
それからは…
恵土「よ、フォー。久しぶりだな」
扉に声をかけながら触れた。
フォー「お。
おおー!!
随分久しぶりじゃねえか!元気してたか!相変わらずのチビだなあ!」
恵土「殴り飛ばすぞ」イラッ
流石にそれに関しては禁句だコノヤロー
そう思ったのは、流石に言葉にはしなかった。
汚い言葉だもんなあ;