第9章 異変
『お前に会えて、お前と一緒に居れて…
本当に、よかった。
助けられてるのは、俺の方だ』
ふと、ユウが昔に言ってくれた言葉を思い出していた。
アレンのユウ嫌い、何とかならんかなあ~。
でも、二人の問題であって立ち入るもんでもないし。
などといったことを考えながら、眠りについた。
でも…
どうしても、こびりついて離れないものがあった。
いやだ
ロード『うああああっ!!;;』
泣かないで
ラースラ『許さない!!
人間も!イノセンスも!!ハートも!!!』
すぐ傍にいるのに!
抱き締めたいのに!!
あれから…
そんな夢を多く見るようになった。
と、同時に……
恵土「うああああああああああああああああああ!!!!;」
泣き叫ぶことが多くなった。
何度も、何度も何度も…
挙句の果てには、イノセンスを発動しているつもりが
あの紋様が出るようになった。
光を一点に集中させて、見えないようにはしているものの
結構きつかった。
あんな、親しい人が泣いてる姿を
目の前で見ていながら、何も出来ないなんて…
胸が張り裂けそうになる。
終いには、それに塗りつぶされて
自分というものが居なくなってしまいそうな…
自分が、ここに居るというのに
そんな、変な感覚がする。
そもそも…
この力を宿して生まれたのは…
トゥルー様=始祖神の魂を持って生まれたからじゃないのだろうか?