第2章 部活
もちろん、
マネージャーの話は、一度顔を出してからお断りした。
男バスでマネージャーをするくらいなら女バスでやるし…。
というか、プレーヤーとしてレギュラー目指すし…。
それでも、しつこく誘うのは笠松だ。
面と向かって女子と話せない彼だから、小堀を通してではあるけれど…。
あまりにしつこいので、
『私は落ち込んでないし、プレー出来なくなった訳ではない』
と、しどろもどろになる笠松に直接話した事はあるが、
「だったらなんでやらねぇんだよ」とキレられた。
『たかが、部活だ』
『ましてや他人事だ』
『一年生が人の事を気にかけている場合なのか?』
そう話すと、納得したのかそれきりこの話は無くなった。
すっかり、ボールの音からもバッシュの履き心地からも遠ざかった。
バスケ部から帰宅部に変えて3年目だ。