第9章 関係
練習試合の次の日の昼休み、小堀が教室に来た。
「未菜は来てないよ」
「葉菜に用があって来た。このまま放って置くつもりか?」
何を言われているのかは分かってる。
「正直、どうしたらいいかよくわからない…」
そう答えるが、本当は…。
「葉菜には合うと思うぞ。あれくらいやかましくて丁度いい」
ただ…
小堀にそう言われるのはやっぱり辛いのだ。
こんな中途半端では失礼だと思うのだ。
「どうせ残るんだろ?待っててやってくれ。返事してやれ。そう伝えとく」
そう言って、私の頭に手を置くと小堀は教室を出ていった。
私の返事も聞かずに…。