第20章 〜両親が帰ってきました〜
私は急いで玄関に行こうとした。しかし…
女性「おっと、行かせないわよ?」
ガチャリ、と女性が銃を私に向けてきた
椎奈「まさか組織の?!)」
女性「大人しくしていてちょうだいな。手を煩わせないで」
どういう理由でここにきたのか、心当たりが2つあった
銃を向けられれば最期と悟った私
だが大人しくしてやる気のない私は鼻で笑った
椎奈「組織が私に何の用?今度こそ新一を殺しに?それとも…私が数年前に公安のNOC…スコッチと関わった事がばれた?」
女性男性「「?!」」
2人の反応からして、スコッチの件は知らないようだ
それを冷静に分析していると、突然ドタバタと廊下を走る音
椎奈「?!和人お兄さん!きちゃダメ!組織の奴ら…が…」
村田「!!」
叫んだものの、時はすでに遅し。
お兄さんは、すでにリビングに来て、私が銃口を向けられている光景に絶句していた
そして不審者側も想定外なのか、お兄さんを見てオロオロする
女性「ど、どうする?あなた…」
男性「ぅむ…中断しかないだろう…」
椎奈「…え?」
不審者たちから、聞きなれた声がして私は目を見開く
するとその時、私は腕を引かれて近くに来た和人お兄さんの背中に庇われる形になった
村田「くそっ…。まさかこんな形で組織と再び会う事になるとはな!!」
そう言いながらも彼が出したのは、警察が使う拳銃だった
3人「「「?!!」」」
女性「ま、待って?!警察さん!!」
男性「これにはわけが…っ」
椎奈「待って、和人お兄さん!!この2人は…」
村田「組織について、吐いてもらう!!」
椎奈「違うよ、お兄さん!!この2人は…この2人は…。私の両親なの!!」
緊迫した空気で私が叫ぶと、とたんにシンと静かになった