第20章 〜両親が帰ってきました〜
ーーーーーーー数日後
椎奈「ふあ〜…」
朝の6時、私は仕事のために眠気と戦いつつ目を覚ましてベッドを出た
ふらつく足で階段を降りて、リビングに入った
椎奈「おはよう…」
誰もいないけど…。と内心自分に突っ込んでキッチンに足を運んだ時だ
?「あら、おはよう。マネージャーさんから聞いたけど早いのねぇ」
椎奈「……………は?」
自分以外いないはずの家に、女性の声がした
おかげで一気に目は覚醒
そして、目の前に知らぬ人間が立っていた
椎奈「なっ?!誰なの、あなた!!」
女性「あら、やだ。私はあなたのお母さんじゃない♪」
椎奈「お母さん違う!!絶っっ対に違う!!」
男性「おや、朝からそんなに大声は出すものではないよ」
椎奈「不審者2人目?!」
リビングに入ってきたのは、今度も知らない、こちらは男性だ
ああ、どうしよう人数増えたああ!!と慌てて、ハッと思いつく
私はすぐに部屋を出て携帯を取り出し、ある人に電話した
村田《ん…もしもし…》
起きたてなのか、電話をかけた相手・和人お兄さんは掠れた声で出てくれた
普通ならここで気を使うが、私は慌てていてそれどころじゃなかった
椎奈「か、和人お兄さん…どうしよう!い、家に不審者がああ!!」
村田《?!それは本当か!!》
椎奈「嘘つくと思う?!不審者が、目の前で…あ、朝ごはん普通に食べてるのぉ!!」
村田《朝ごはん?!!なんで?!!》
椎奈「知らないよ!!お願い、来て!!」
村田《分かった!!ちゃんと待っててくれよ?!》
すっかり声の調子が戻った彼は、携帯を切ってしまった。
おそらく今頃こちらに向かってきてくれる
女性「電話は終わった?あなたご飯早く食べないと待ち合わせに間に合わないわよ?」
椎奈「食べれるわけないでしょ?!知らない間に入ってきた人間が作ったものなんて!!」
私が叫んでも、奴らは普通に食事を取っている
と、そのとき、玄関が開いた音がした
村田「椎奈!!無事か?!」
椎奈「和人お兄さん!!」