第16章 〜さあ、原作の始まりへ……〜
トロピカルランドのゲートを抜けた私たちは、広場で立ち止まって中居さんの広げるマップを見ていた
中居「…さて、まだ例のことには時間があるので 何か乗りますか?」
椎奈「そうだね。ん〜………じゃあ、このアトラクションどうですか?」
アトラクションの場所を指差して見せれば、中居さんが笑って頷いてくれた
中居「いいね。じゃあまずはそれということで」
マップをしまってアトラクションを目指す私たち
その時、不意に中居さんが手をつないできた
椎奈「…!!」
中居「お客さんが多いからね。逸れないようにつないでないと」
椎奈「うん、そうだね」
そう言って中居さんが握り込んだ手は世に言う恋人つなぎ
しかし自然すぎる動作のせいでそれを気にすることもなく私たちはアトラクションに向かった……
それから何度か色んなアトラクションに乗り、私たちは少し休憩することにした
しかし、そこに見覚えありまくりの人物たちが現れた
中居「?伊達に萩原に松田?!」
伊達「ぅお?!むらt……中居か…」
松田「なんでお前が椎奈とここにいんだよ。デートか、コラ。あ?!」
萩原「羨ましいな!こっちは仕事なんだぞ?!」
2人はなぜか中居さんにガンを飛ばしている
しかし中居さんは別段気にしていないようで…
中居「そうなのか?お疲れさん。俺も仕事だ、椎奈がいるのはカモフラージュってやつさ」
伊達「!!例のやつらか…」
中居「そうさ。ところで…なんでお前ら仕事なのにトロピカルランドにいるんだ?」
萩原「殺人事件さ。ジェットコースターで、な」
それを聞いて、私はハッとなった
松田「たしか椎奈の弟の…。なんつったっけ?」
椎奈「新一」
松田「そう。その工藤新一が丁度事件を解決したんだよ」
萩原「ま、高校生が現場うろちょろしてくれたおかげで、俺らはその現場整理してるんだがな」
それは、原作の一番最初の出来事だ。
ともなれば、新一の幼児化も……
椎奈「新一が危ない!」
全員「「?!」」
私は新一を見つけるため、走り出した