第16章 〜さあ、原作の始まりへ……〜
ーーーーーーー翌週末
新一「じゃあ姉さん、そろそろ蘭とトロピカルランド行ってくる》
椎奈「了解。楽しんできてね〜。なんかあっても蘭ちゃん放ったらかして行っちゃダメよ?」
新一「わかってらあ!!」
新一は元気に返事して、そのまま家を飛び出した
椎奈「…でも、あんたは事件だと足がすぐそっちに行くでしょう?」
私のこの呟きは、リビングに吸い込まれていった
ーーーーーーーーー夕方
仕事現場でマネージャーとお別れして変装して少し待っていると、黒いホンダのNSXが来た
中居「すいません、待たせてしまって…」
椎奈「いえいえ。今日はよろしくお願いします」
目の前の助手席に座ると、息をついた。
するとすぐに車は発進し、私はNSXの車内を見回した
椎奈「…ねぇ、潜入捜査官や警察はスポーツカー乗り回せって規則でもあるの?捜査一課の佐藤刑事といいお兄さん達といいFBIの赤井さんといい…」
村田「いや。俺が単純に追跡なんかでスポーツカーが乗りやすいだけだよ」
椎奈「…へえーーーーー…」
こんな高そうな車を買える公安のお兄さんたちって…、と少し圧倒された
そんな風に世間話とかとりとめもない話に花を咲かせていると、あっという間にトロピカルランドに着いた