第13章 〜お兄さん'sに報告します〜
椎奈「それに、航お兄さんも和人お兄さんも零お兄さんも久しぶりだね〜」
伊達「おう!ホント何年ぶりだろうなぁwおっきくなったじゃねぇか」
椎奈「そりゃあ、もう18だもの」
それに反応したのは、航お兄さん以外の全員だった
萩原「18…、18かぁ…」
松田「なぁ、俺たちもう(手を出しても)許させるんじゃね?」
降谷「やめろ松田。犯罪だ」
村田「俺も同期に逮捕者出したくないんだぞ。…俺がいく」
降谷「おい!!」
なんだかよく分からない話が彼らの口から出てくる。
首を傾げて航お兄さんを見ると彼はただ笑っていた。
しかし、その時彼の手が包帯でぐるぐる巻きなことに気づいた
椎奈「航お兄さん、その腕どうしたの?!」
伊達「ああ、居眠り運転の事故に巻き込まれてな…。松田と萩原のおかげでこの程度で済んだのさ」
2人がいてくれて助かった
でなければ確実に彼は原作どおり死んでいた
そこまで考えてふと気づく
椎奈「ということは伊達さんにもあれを話すことになるのか…」
萩原「その必要はないさ。俺たちがもう話しといた」
椎奈「あ、そうなの?」
伊達「聞いた時は驚いたぜwでもま、ありがとうよ」
そう言って、私の頭をワシャワシャと撫でた
そして、彼の目線は私の持つものへ
伊達「…ところで、なんだその袋」
椎奈「ん?ああ、これはアメリカのお土産。みんなの分だよ」
相手の名前を書いたものをさっさと渡していく
萩原「!アメリカの土産…」
松田「高かったろう。ありがとうな」
椎奈「なかなか使い道がなくってお金余ってたから知り合いみんなに渡せたよ」
降谷「…俺の分まで買ってくれたのか?渡せるか分からないのに…」
椎奈「あ〜、そこは和人お兄さんに渡せばなんとかなるからさ」
降谷「なるほど…。嬉しいよ、ありがとう」
降谷さんがとても優しい笑みを浮かべ、そっと頭を撫でてくれた。
ドキッ………
触れられた瞬間に高鳴った気がした
途端になぜか顔が熱くなり、赤い顔を小さく俯けた
なお撫でられることが嬉しくて小さく笑うと、零お兄さんもクスリと笑った