第12章 〜いざ、アメリカへ!!〜
銀髪の男「!試練…」
私が苦笑いして長ったらしく語る言葉を、銀髪の男は治療されながら驚きつつも大人しく聞いてくれる
椎奈「だから不幸を乗り切れば、幸せなことが待ってるかもしれないと思うよ。世界はそこまで残酷じゃないもの」
そこまで話して、私は最後の怪我の場所の止血を終えた。
そして、よいしょっと立ち上がった
椎奈「ふぅ…。大したことなくてよかったよ。あ、でも包帯ないからあなたの服とかハンカチになったけど勘弁ね!」
銀髪の男「別に、止血したんならそれでいい…」
椎奈「そう?」
銀髪の男が止血の具合を確認していると、電話がなった
prrrrr………
椎奈「はい、もしもし…。……ああ、お母さん。…あ、さっきミュージカル終わったの?…一緒にご飯?…いいね、行く行く!じゃあ、ホテルの前で待ってるよ、ホテルの名前はーーーー」
ホテルの名前を口にしてから、電話を切った。
そして通り魔っぽい男を振り返った
椎奈「じゃ、私いくから。ちゃんと怪我治してね、おじさん!」
時間に遅れると嫌なので、元来た道を走ってホテルに戻る私
?「…ホント、今日はいい事があったわ。また会いましょう、工藤椎奈ちゃん。………私の、『女神様』」
私の背中を見てそんことを呟く女性の声
しかし、私はその声を聞くことは無かった
私がホテルに戻ったあと、お母さんたちと食事に行った。
原作どおり、やはり殺人事件にあったとのこと。
しかし、その時まで見ていた舞台はとてもすごかったとのこと
そして、シャロン・ヴィンヤードと会ったこと
有希子「そういえばね、シャロンがあなたにとても会いたがってたわよ?」
椎奈「…え?私に?!」
シャロン・ヴィンヤードってたしかベルモットなんじゃ……。
組織に目をつけられた?!いや、まさかね…
有希子「そ。あなたの写真見せてモデルしてるって言ったら彼女、『どこまで似てるのか会って話してみたいわ』ってねw」
椎奈「oh…」
…マジか。興味持たれたよ。組織の人に。
一応、お兄さん'sに報告するか…