第11章 〜なんか隣に引っ越してきた〜
ーーーーーーー数日後
その日は平日でも一日中モデルの仕事三昧だった。
朝。マネージャーからメールでもうすぐ家に着くと連絡があり、門の前に出てきた
椎奈「ふぁ〜…。眠い…」
あくびを噛み殺せず、不細工になった
携帯で時間確認をして、ため息を付いたとき……
?「すいませんが…工藤家の人であっていますか?」
椎奈「ん?」
なんだかすごく聞き覚えのある声に話しかけられた。
そちらを見ると………
椎奈「(マジか…)」
中居「初めまして、俺は中居努といいます。この近くに越してきたので、よろしくお願いします」
そこには、私が以前作った変装を完璧にものにした、村田和人こと、中居努さんがいた……
彼が微笑んで手を差し出したので、私も手を差し出して握った
椎奈「は、はい。よろしくお願いします…」
中居「ははっ、硬くならないでください。普通でいいですよw」
そんな風に話していると、マネージャーの車が見えた
椎奈「あ、すいません-。私、仕事のお迎えが来たのでそろそろ…」
中居「そうですか、では俺はこれで…」
和人お兄さんは、最後に私の耳元に顔を寄せる
中居「詳しい話は、また君が暇なときに…」
椎奈「はい」
小声で言葉をかわすと、彼は去っていった
それを見送る私のそばに、マネージャーの車が停まった
マネージャー「お待たせ、悪いわね、こんな朝早くで…。予定の調整が大変で…」
椎奈「ううん、いいの。気にしないで」
そう言って助手席に座ると、マネージャーがニヤニヤしながら私を見る
マネージャー「さっきの話してた男の人。すごいイケメンさんね」
椎奈「そうだね〜、近所に引越ししてきたみたいなの」
マネージャー「あら?なんとも思わないの?」
椎奈「何が?」
私が首を傾げると、マネージャーは苦笑いした
マネージャー「流石、鈍感娘ね〜」