第11章 〜なんか隣に引っ越してきた〜
零お兄さんたちが行ったあと、私はリビングに戻った
椎奈「零お兄さん、ライさんと…諸星さんとホントに仲悪いね」
村田「ああ。おかげでいつも困ってたよ」
心底疲れたように笑う和人お兄さんに、お疲れ様と慰める
その後、残った陣平お兄さんと研二お兄さんと和人お兄さんと私で、久しぶりに会えたからと会ってない間の話に花を咲かせた
順番に話していく形のようで、次は私になった
椎奈「私はあれかな。モデルになったことかな」
村田「ああ。潜入中に任務帰りのコンビニの雑誌で見たよ。思わず買ってバーボンと見た」
椎奈「え。女性のファッション雑誌…」
松田「俺も、佐藤が交通課の宮本と読んでるところを雑誌奪って萩原と見た」
萩原「そうそう。いやぁ、あの時はすっごいビックリした〜」
椎奈「私は4人が女性雑誌見てたのがビックリだよ…」
男が女性雑誌を見るなんて、まずない
なんとも言えない光景に違いないと思った
松田「そんだけ俺らがお前を気にかけてるってこった」
村田「遅くなってしまったが、おめでとう」
萩原「頑張れよ、椎奈ちゃん」
椎奈「ありがとう。頑張るよ!」
その時、私の携帯が鳴った
prrrrr……
椎奈「あ、もしもし新一。……うん。……うん。あ、今から帰ってくるの?……うん。じゃあ晩御飯作って待ってる」
電話を切ると、3人は帰る準備を始めていた
玄関まで見送りに行く
村田「悪いな。長い間お邪魔した」
椎奈「ううん。久しぶりに話して楽しかったよ」
松田「じゃあ俺たちもう帰るわ」
萩原「仕事頑張れよ?」
椎奈「うん。ありがとう。またね」
3人の姿が揉んで消えるまで、私は玄関で手を振り続けた
その数十分後、ご飯の支度をして待っていると新一が帰ってきた
新一「姉さん、ただいま」
椎奈「おかえり新一」
新一「…なんか部屋の空気が違う…。まさか男のお客さん来た?」
椎奈「え?!分かったの?!」
新一「やっぱり…」
この時、新一の直感能力の恐ろしさを知りました