第10章 〜救出ミッションその3!!スコッチの自殺を阻止せよ!!〜
赤井さんが再びソファに座ると、また組織の話に戻った
萩原「んで?村田はこれからどうやって生きてくわけ?」
村田「しばらく組織の様子を見てから、偽名で身分証と戸籍作って変装しながら暮らす」
松田「ああ、たしかお前ら偽名使ってんだっけな。降谷が安室透だったか?村田はどうするんだ?」
村田「そうだな…。これからは『中居努』でよろしくしてくれ」
しばらく考えた後、新たな偽名を出した
早いなと思いつつ、了解と皆が頷いた
椎奈「それにしても、変装か…。家に道具あるから、せっかくだし私が顔作ってあげる!」
全員「「え?」」
椎奈「とりあえず道具とってくる!」
なぜ高校生が変装道具を持っている?という謎を植えつけたのを知らず、私は道具を取りに向かった
ーーーーーー数分後
椎奈「ほいな!」
こうして持ってきた道具を見て、みんながポカンとなる
村田「…普通こんなに揃えないぞ?」
松田「何があったんだ?」
椎奈「お母さんが誰かに弟子入りしてたときにもらったんだって」
萩原「へ〜〜……」
呆然となるみんなに、私は道具を何個か取り出した
椎奈「じゃあ和人お兄さん、生真面目な青年コースか、あざとくなれるイケメンコースか、チャラ男コースか、コワモテコース。どれにする?」
村田「…普通で」
椎奈「そう?楽しめばいいのに…」
じゃあ髭剃って顔洗ってきて、と洗面所を指差した
ーーーーーーー数十分後
色々手間取りながらも出来た特殊マスクを装着させ、
お兄さんたちに披露した
椎奈「はい、完成!」
松田「村田が村田じゃねぇ…」
椎奈「そりゃあ、そういうもんだもの」
萩原「クオリティ高すぎる…」
椎奈「お母さん直伝だしね」
降谷「これならバレなさそうだな」
椎奈「でしょう?」
私たちの前に立つ和人お兄さんは、爽やかさが増した若いイケメンに変わりました。