第10章 〜救出ミッションその3!!スコッチの自殺を阻止せよ!!〜
椎奈「声に関しては知り合いの博士に変声機作れるか聞くよ」
原作の赤井さんの変装を思い出し、変声機は頼めばすぐ出来ることを知っていた
椎奈「髪と目は見た目ガラッと変えたし、変える必要なそうだね」
村田「ああ。何から何まですまないな…」
椎奈「いいよ、お兄さんだもの」
私が和人お兄さんに笑いかけた
その時、2つの着信音がした
降谷「!組織からメールだな…」
赤井「俺にもだ」
2人はサッと携帯を出して文書を読む。
すると、一気に顔が険しくなった
降谷「組織から召集がかかった。おそらくスコッチのことだ。…ライ、行きますよ」
すぐに降谷零からバーボンに切り替え、赤井とともに廊下へ出る
降谷「お邪魔したね、椎奈。これから外で話す機会があれば『初対面の安室透』で頼む」
松田「ああ」
萩原「絶対、公安だってバレるんじゃねぇぞ?」
降谷「当たり前だ」
みんなはリビングにいるが、私だけは赤井さんと零お兄さんを玄関まで見送りに来た
赤井「今日はすまなかったな。今度はぜひ普通に会いたいものだ」
椎奈「そうですね…」
赤井さんは、最後に私の頭を撫でて外へと出た
一方の降谷さんはとても険しい顔で私を見ていた
椎奈「零お兄さん?」
降谷「知ってるはずだろう。俺が赤井を嫌っていることを…」
椎奈「…はい…」
なぜか零お兄さんに肩を掴まれ、ぐっと距離が縮まる
降谷「それなのに俺の前で頭を撫でられるとは…。もうあいつと会うな」
椎奈「いや、家知られた以上なんかの機会で来る気が…イエ、ナンデモナイデス」
流石に無理があると言おうとすれば、彼は余計に不機嫌になる
途中で言うのを止めれば、彼はため息をついた
降谷「君はもう子供じゃない。あまり男に自分を触れさせるな」
椎奈「?」
降谷「頼むから危機感を持ってくれ。君は自覚なしだが、成長してから……、なんでもない。とにかく身を守るためなんだ。わかったな?」
なぜかはやたらと強く説得するように言って出て行ってしまった
言いかけて止めた言葉の空白は、謎のままに…