第10章 〜救出ミッションその3!!スコッチの自殺を阻止せよ!!〜
私はバーボンこと零お兄さんの車に乗りながら、許可を取って陣平お兄さんと研二お兄さんに連絡を取っている
(私がここに来た理由なら彼らも分かると言うと許可がすぐに降りた)
メールで今の状況を説明すると、返信で『お前ん家行く』と言われた
なので目的地は私の家となり、ちょうど新一がいなくてホッとした
家に近づいてくると、門前に2人の姿があった
椎奈「ごめんなさい。先に降りて玄関の鍵開けたいです」
バーボン「分かりました」
2人のそばに降ろしてもらい、敷地内の駐車場を示して止めてもらう
その間に鍵を開けて陣平お兄さんと研二お兄さんを入れ、後から来たバーボン、スコッチ、ライも入れた
松田「相変わらずこの家広ぇな…」
椎奈「両親が旅行に行ってからだよ、私もそう感じ始めたの」
スコッチ「ご両親が元気そうで何よりだよ」
萩原「懐かしいなぁ…」
私は懐かしそうに見回す彼らとライさんをリビングのソファに案内した
松田「…さて?説明してもらおうか」
萩原「公安行って連絡取れない2人がなぜここにいる?そしてこの知らない男は誰なんだい?公安の仕事からして嫌ぁな予感しかしないんだけど?」
なんだか、2人から修羅が見える
研二お兄さんなんかは顔が笑っても目が笑ってない
それに一瞬たじろぐも、すぐいつもの調子で淡々と結果だけを報告した
椎奈「自殺しかけた公安の村田和人を助けたんだよ。潜入先から」
全員「「!!!」」
そこから、反応は様々だ。
陣平お兄さんと研二お兄さんは「また無茶を…」と溜息をつき、
零お兄さんと和人お兄さんは「なぜ潜入のことを…」と呆然になり、
ライこと赤井さんは目を鋭くさせた
松田「お前…また一人であれこれしたのか…。まぁ過ぎたことはいい。何があった?」
村田「!それは俺から説明しよう」
和人お兄さんは、まず潜入している組織や自分たちの偽名について話し始めた……。