第8章 〜救済ミッション!その2!!松田を救え!!
佐藤「!それじゃぁ…」
椎奈「私が推察するに、内容は知らないけど犯人は警察官を潰しにきてる…。この中で犯人はきっと、警察官が爆弾に近づいたタイミングで爆弾を爆破する…。観覧車を止めるために…」
松田・萩原「「!!」」
松田「(知ってんのか…。この事件の未来を…)」
椎奈「…そして、こんなに派手な爆発ショーやるんだもの…。奴はこれを楽しんでる。爆弾処理班に爆弾解体をさせず、道ずれにする方法は……」
白鳥「!次の爆弾のありか…!!」
私はさも推理を披露するように、警察みんなに今回の犯人の思惑を紐解かせた
それに私は頷いてみせ、そして過ぎった嫌な想像に俯いた
椎奈「(…私は、爆弾のありかを知ってる。でもそれは、原作どおりの展開にすぎない…。萩原研二が生きてる今、その通りに行くとは考えられない…)」
この時、私は思った。
『私の考え方ひとつで、この世界は簡単に歪んでしまう』、と。
しかし、恐れては何もできない。私の答え合わせのために、大事な戦力である陣平お兄さんを…。研二お兄さんや航お兄さん、零お兄さん、和人お兄さんの友達を死なせるわけにはいかない……
椎奈「犯人の思惑どおりになんてさせない…」
松田「?!椎奈!」
萩原「松田!!椎奈!!」
観覧車に向かって走り出した私
陣平お兄さんと、さらに研二お兄さんまで追いかけてくる
椎奈「爆弾は72番のゴンドラ!!当たってる?!」
松田「お前、やっぱりこの事件の未来を知ってたのか!!…っておい!乗るんじゃねぇ!!」
ゴンドラについた私は、ちょうど来た72番のゴンドラに飛び乗った
そして追いかけてくるお兄さんたちに笑いかける
椎奈「…ごめん、お兄さん。答えは残り3秒に字幕出るけど、答え合わせして爆弾を切る時間きっと無いんだよ…」
だから、ごめんなさ………
ガゴンッ!!!
椎奈「?!!!」
ゴンドラが音を立てるのと同時に、私の目の前に陣平お兄さんのスーツが映った
松田「おー、何とか間に合ったか…」
椎奈「な、なんで…!」