第40章 〜ウエディングイブ〜
そんな彼らからとりあえず落ち込んだ代わりに伴場さんが落ち着いたのを見て取ると、伴場さんに向き直った
椎奈「まぁ、今の私や安室探偵が言っていたのは、DNAが完全に伴場さんのものと鑑定されて初めて成り立つものばかりです。私のは完全に無理やりですが…。鑑定を受けてみてください」
伴場「あ、ああ…」
彼は戸惑いながらも返事をすると、高木とともにDNA採取のため離れた場所に移動した
そしてコナンは、彼の足元……伴場さんの靴についているケーキのシミを見て何やら考え込んでいたのだった───
ーーー第三者side終了
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その後、鑑定を待ちながら私は探偵たちや毛利一家とともに高木の話しを聞いていた
高木「この店から駐車場に出るドアは店の後方に一つ付いているんですが、事件当時は雨がひどく鍵をかけていたそうです」
松田「店から出るには、正面から出るしかないってことか…」
高木「ええ。でもそれなら、中の誰かが覚えているはずですけど…」
店から出られるのは、トイレの窓があるらしいが舗装されておらず水たまりがあったらしい。そこを踏めば下足痕ができるらしいがそれもないらしい
目暮警部は、探偵2人に目をやった
目暮「で。アンタら探偵は何か心当たりはないのかね?」
春岡「さぁね。彼女が男と密会してると教えた時はかなり動揺してたが、最近はコソコソと誰かと電話してたほうが気になったようですよ?」
そして春岡探偵は、その相手安室さんだと推測した
けれど、安室さんは連絡をメールのみにしていたらしい。しかも、彼女が一度顔を曇らせたことがあったという
その内容とは、あの新郎新婦がかつて同じホテル火災で助けられ、身元不明で同じ教会で育てられたというものだ。当時は赤子だったらしく、彼らはお互い知らないだけで幼馴染かもしれない…
彼女はそれ以降の調べを自分でするといったらしく、安室さんはそれ以上その問題には触れなかったようだ
その話しを私が蘭ちゃんたちと聞いていると、コナンくんに声をかけられた
コナン「…ねぇ、椎奈姉ちゃん。初音さんの背ってさ、低かったよね」
椎奈「ええ。それに彼女、けっこう高めのヒールブーツ履いてたから150そこそこ…日本人女性の平均より割と低めだったと思う」
コナン「(なるほど…)」