第40章 〜ウエディングイブ〜
安室「依頼主は新郎である伴場さん。彼女が最近誰かと会っているので探って欲しいと依頼され、密会現場を突き止めることはできたが相手の男は帽子とフードを着ていて誰だか分からない。でも、その時聞いた男の声がウェイターの僕に似ていたので、僕をテーブルに呼んで注文をし、改めて声が同じだという確認して同一人物だと伴場さんにサインで伝えたというところでしょう」
その直前に彼が伴場さんとトイレで会ったのは、今からそうするという報告をしていたのだと、安室は推理した
安室「違いますか?」
春岡「そのとおりだよ。まさかアンタが探偵だなんて思わなかったんだ。尾行しても撒かれちまったしな…」
改めて本人の口から探偵である証言をもらい、そういうことです、と言うように安室が肩をすくめた
その間黙っていた、伊達と松田と萩原の3人の刑事は思う
3人「「(お前、探偵でも十分やってけるんじゃねぇのか…)」」
そして話は進んで行った。小五郎が、自殺の原因は安室探偵の報告した伴場の乱行じゃないか、と。
しかし彼はこのことを電話で言っておらず、そもそも報告したとて自殺の原因になりうる効力なんてないのではといった
これでは埒があかないと踏んだ椎奈がふと思い出したように口を開く
椎奈「…そういえば伴場さん、車が炎上する前に彼女に電話して自殺をほのめかすメッセージを受け取ったって言ってましたよね」
伴場「あ、ああ。泣きながら『さようなら』って…」
目暮「ふむ…」
そして証拠として、伴場さんは自分の携帯の通話履歴を見せた。蘭が通報に手間取ってしまい、見ると30分の合間があって警察や救急車がつくとすでに手をつけられない状態になっていた
その光景を思い返していた椎奈は、詳しく覚えていない不可思議な点を挙げた
椎奈「…でも可笑しくない?」
萩原「可笑しい?」
椎奈「車の座席は燃えにくい素材で作られていたはずでしょう?」
松田「そいつはスプレー缶と紙と段ボールが原因だ。なんで入ってたかは謎だらけだがな」
伴場「今夜、パーティーが終わったら2人で型紙当ててデコる予定だったんだ…」
説明と同時に目暮にメールを確認するよう伴場が促した
その時、トイレに入る原因となった電話の前に届いたメールを目暮が見つけた