第40章 〜ウエディングイブ〜
?「ふん、よく言うぜ。愛しい女が誰かのものになっちまう前に殺しちまったんじゃねぇのか? ウェイターさんよ」
安室「…え?」
目暮「ち、ちょっと待ちたまえ! どういうことかね?!」
サングラスの男が告げる新たに現れたかもしれない容疑者候補に、目暮が話を整理すべく待ったをかけた
しかし、腹立たしさを抑えられない伴場は、声を荒げて訴える
伴場「自分で言わねぇなら、俺が言ってやるよ。───こいつはなぁ、初音とコソコソ密会してた愛人なんだよ!!」
目暮「な、なにぃ?! それは本当かね?!」
目暮がウェイターに応えるよう催促する。すると、そのウェイターはクスリと小さく笑った
安室「そりゃあ会ってましたよ。なぜなら、僕は彼女に雇われたプライベート・アイ───探偵ですから」
コナン「(?! 探偵…?!)」.
メガネを外し自ら探偵と言う安室透は、そう言って口角を上げ笑んでいた
それに動揺し混乱していた伴場は、安室に問いただす
伴場「お、おかしいじゃねぇか!!初音に雇われた探偵が、なんで結婚パーティーしてる店で偶然ウェイターをやってんだよ?!」
安室「偶然ではありませんよ」
伴場「え?」
安室「僕がアルバイトとして採用されたこの店を、パーティー会場に選んでもらったんです」
伴場「でも、いったい何のために…!」
安室「もちろん、あなたの動向を監視するためですよ」
伴場「俺を、監視?」
安室「ええ。彼女に頼まれたんですよ。浮気症のあなたに、他に恋人がいないか調べて見張って欲しいと。だからわざとあなたのズボンにケーキのシミを付けたんです。女性に言い寄られないように」
しかし、彼の証言を証明しようにも依頼者は焼死してしまった。
コナンがじっと安室を鋭い目で見つめる中、なんと安室はサングラスの男が証明してくれると言い出した
安室「僕が彼女に伴場さんの身辺調査の途中経過を報告していた現場に居合わせたようですし…」
目暮「なんなんだねアンタは…!」
?「いや…」
安室「おそらく、彼もまた探偵なんでしょう」
目暮「た、探偵?!」
またもや探偵だという人物が現れ、その場が少しだけざわめいた