第40章 〜ウエディングイブ〜
高木「でも、なんでそんな幸せな人が自殺を?」
小五郎「さぁな。マリッジブルーってやつじゃねぇのか?」
自殺の理由が分からない彼らは、お手上げ状態だった
一方で、車体の横に来たコナンと椎奈は何かを発見し、しゃがみこんだ
コナン「!! これは…」
椎奈「ネイルね…。彼女、ネイルサロン行ってたし…」
萩原「なんか見つけた?」
突然上から声がかかり、2人はパッと顔を上げた
すると、そこには2人と同じく車体の周りを検証している松田と萩原も伊達の姿が
椎奈は体を横に移動し、見つけたものを3人にわかりやすいようにした
椎奈「まぁね。コナンくんが見つけてくれたんだけど、ここに付け爪があるの…」
伊達「! ほんとだな。なんでここに?」
椎奈「2時間位前に彼女がネイルサロン行っててね」
松田「こりゃあ、自殺と判断するにはちと早ぇかもしれないな」
現場には、なぜか剥がれた付け爪が落ちていた。もしかしたら、犯人ともみ合って知らないうちに彼女のそれが剥がれた可能性がある、と3人は判断したのだった
*
その後、見つかった付け爪に皮膚が付着していたとわかった警察は、自殺から他殺の線に変えて調査することにしたらしい
トランクに積まれた伴場のスーツケースの中にあったヘアブラシとDNAを照合した結果、一致したそうだ…
伴場「なっ?!! 俺が犯人だって言いたいのか?!」
高木「あ〜いえいえ。まだぴったりと一致したわけではないので…できれば本人の承諾を得て正確に判定したいのですが…」
伴場「ふざけんな!!」
犯人と疑われ、苛立ちを隠せない伴場が荒れている様子を見た小五郎が落ち着けと伴場を宥めに入る
小五郎「伴場、お前はやってないんだろ?」
伴場「当たり前だ!!」
?「ですが───」
不意に、ウェイターの安室がメガネを上げながら前に進み出た
その容姿を見た松田と萩原、伊達は僅かに目を見張る。
安室「彼女に抵抗され掴まれた怪我を誤魔化すため、わざと僕に殴りかかってきた場合も考えられますよね」
伴場「なんだとてめぇ!!」