第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
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その後、無謀にも犯人は蘭ちゃんと和葉ちゃんに襲いかかり、見事返り討ちにあった
そのままK.Oされた犯人は、そのまま警察に連れて行かれることに
松田「んじゃま、またな椎奈」
萩原「非番か遊びに行く時間があったら新しい家に行くから」
伊達「ユキもまたな」
3人は私たちに言うだけ言うとパトカーに乗り、犯人を連れてサイレンを鳴らしながら本庁へと向かった
ユキ「にゃ〜」
椎奈「ん?そうだね。まさか散歩に向かってこうなるって思わないよね…」
腕の中のユキが私を見上げて何か訴えるので、私は適度に推察して語りかける
ユキ「にゃあ〜」
椎奈「疲れた? じゃあ帰る?」
和葉「ちょっと待ちぃ!」
愛猫と通訳のない会話をしていると、なぜか不機嫌そうな和葉ちゃんに止められた
椎奈「?」
和葉「あんた、蘭ちゃんらとここに来よったみたいやけど、誰なんや?! 平次と仲良う話してたみたいやけど?!」
椎奈「…え?仲良く? 私と彼は今日初めて会ったんだけどな…」
和葉「何回会ったかはどうでもいいねん!! 平次とウチはなぁ───」
ザワザワ……
椎奈「…!」
なぜか、和葉ちゃんに凄い形相で迫られていると、周りが一気にざわめき出した
そこで、私は一つの心当たりを見つけて頭の上と耳の裏を触る。そして、サァ…と顔を青ざめさせた
椎奈「…あ、ヤバイ」
和葉「そうや!! ヤバイんや!! アンタのしたことはウチらの絆をぶち壊す───」
椎奈「ごめんだけど、私のことは蘭ちゃんから聞いて?! 私、この大群衆から逃げないといけないから!!」
和葉「は?大群衆?それってなんの……」
ざわめきに気づいてないらしい和葉ちゃんは、私の言ってることが分からないらしい。
凄まじき、恋の力。
しかし関心している暇はなく、和葉ちゃんが言い切る前にダッと逃げ出した
和葉「あっ、ちょお待ちぃ!!話はまだ……」
女性客「「待って、椎奈ちゃん!!サインくださあぁぁあい!!」」
和葉「ええ?!!」