第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
甘粕「…っ」
コナンの指摘に、甘粕が歯軋りする。服部くんはコナンの喋り方が気に入らないようで、彼に近づくと小声で注意を入れる
平次「おい、そのしゃべり方やめ…」
コナン「わざわざそないなことした理由は簡単でんがな。怖かったんやろ?毒のついた手でタバコを持つのがな」
平次「おい、ええ加減に……」
甘粕「ええ加減にせんかい、コラァ!!」
服部の言葉を遮り、突然甘粕がコナンの胸ぐらをつかんで怒鳴った
甘粕「急にけったいな関西弁使いおって!!どういうつもりじゃ、ボケェ!!」
蘭「…あ」
目暮「関西弁…」
甘粕「!!」
静まり返る店内に、呆然と犯人を見つめる人間とニヤリと笑う人間が数人ずつ
自分の言ったことに気づいた犯人が、弁解しようと口を開くがが…
椎奈「なるほどね。たしか下手な関西弁を使うと関西人はイラっとくるって聞いたことあるな…。外国人の片言の日本語は腹立てないのに」
コナン「それに、犯行後にラーメンを頼んだのは、お手拭きが欲しかったからでしょ? 汁をこぼしたって言えばすぐにもらえるから。おじさんを毒殺した後で洗うつもりだった、毒を拭き取るためのお手拭きがね…」
しかし、なぜ甘粕は手を洗えなかったのか。それは、キャメルがトイレで水を流す音を出したからだった
目暮「なるほど。それで犯人が立ち去る水音がかき消されたわけか…」
高木「でも、なんで毒を拭き取ったのに左でタバコを?」
コナン「ちゃんと拭き取れたかわからなかったんじゃない?毒は目に見えないし。そのお手拭きがテーブルにないってことは、服のポケットにしまったんでしょう?警察の人が調べればわかるんじゃない?甘粕さんが毒を塗った飴玉で殺害した犯人だってことがね───」
逃げ場がなくなるまで最後に犯人を追い詰め、コナンはまた服部に腹立たしい笑顔を見せた
コナン「───って、新一兄ちゃんが言ってたよ?」
平次「〜〜……っ!!」
椎奈「(事件は解決、めでたしね)」
これで、犯人はつれて行かれるだけ。そう思っていたが、まだまだ犯人はしぶとかったーーー