第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
椎奈「(ちょっと新一?! 姉をライバル煽るための材料に使う気?!)」
目暮「おお! ホントかね、椎奈くん!!」
目暮の期待に輝く眼差しを向けられ、苦笑いしかできない椎奈
すると、彼女とコナンの前にズカズカと苛立たしげに服部が来て…
平次「自分ら東京もんやろ?! なんで関西のことがわかんねん!!」
コナン「だから、僕たちじゃなくて新一兄ちゃんが言ったんだ───」
怒鳴る彼の怒りを抑えるように、コナンが子供らしく言った。しかし、コナンが次に服部に見せたのは腹が立つような満面の笑みで
コナン「『これで逆転さよならホームランだ』ってね〜」
平次「(こいつ〜〜……っ)」
コナン「それでね、新一兄ちゃんがファミレスの人に頼んであるものを作って欲しいって頼んでたよ」
伊達「あるもの?」
コナン「飲めばすぐに関西人だって分かる、魔法の料理らしいよ」
*
その後、数十分経ってウェイトレス持ってきたのは、意外なものだった
須貝「味噌汁、ですよね?これ…」
甘粕「ホントに飲むのかよ…」
東条「まあ飲めば犯人が分かるというなら飲みますけど…」
椎奈「じゃあ、一気に味わって飲んでください」
椎奈は容疑者たちに不敵に笑いながら、ウェイトレスさんから渡された味噌汁を受け取った
ユキが興味深そうにクンクン匂いを嗅いでいるが、飲んじゃいけないと判断したのか顔を背けた
平次「しっかし、こんなんで分かるんかいな?」
彼が疑わしげに味噌汁を睨み、一気に味噌汁を煽ったのを合図に他の人たちも一口飲んだ
すると、全員ハッと驚き椀から口を離した
平次「かっっら!!なんやこの味噌汁!!」
和葉「ホンマや!!東京の食べもんは味が濃い思てたんよ!!」
甘粕「そいつらの言うとおりだぜ! こんなに辛くっちゃ、これ以上飲めねぇよ」
全員「「……え?」」
この文句を言う3人とコナンと椎奈意外、全員が驚いた様子で3人を見た
平次「なんや、あんたら辛くないんか?」
小五郎「たしかに塩っぽいとは思うが、これは辛いっていうより…」
椎奈「しょっぱい、ですよね?」
平次「しょっぱい?」