第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
ーーー第三者side
その後、被害者の身元が判明した
被害者は埼玉県の建設会社でアルバイトとして雇われていた、柴宮健吾
柴宮は先週に起きた建設会社社長毒殺事件の第一発見者だった
その毒殺事件も飴玉に毒が塗られたものを使用していたらしく、金庫の金が消えていたことから金品を奪うために会社関係者の中に犯人がいるという線で調査されているらしい
キャメル「やっぱり柴宮さんは関西人だったんですか?」
高木「はい。大阪生まれの大阪育ちと仲間に話していたそうですが、年齢はアラフォーとごまかしていたらしく、もしかしたら名前も偽名かも…」
目暮「つまり年齢的に言えば、あの容疑者全員に当てはまるということか…」
目暮警部たちが苦戦しているらしいその話を聞きながら、椎奈は喫煙席の方を楽しそうに見ていた
平次「せやから、この中に関西人がおるっちゅうんは分かっとるんや! 関西人やったら関西人らしく、腹くくって出てこんかい!!」
和葉「平次、むちゃくちゃや!!何をそないに焦っとるん?!」
服部が怒鳴っているを聞きつけた和葉が彼を止めに入った。すると、彼は頭を抱えて『せっかく自分がリードしてるのに…』云々とこぼした
そしてその近くではコナンが携帯で電話している真似をして、声高々に平次くんを挑発するように言った
コナン「───え? 犯人が分かったの? 新一兄ちゃん?」
平次「えぇぇぇぇ?!」
コナン「──うん。───うん。──分かった。みんなにその推理話してみるよ」
小五郎「その電話、探偵坊主からか?」
コナン「う、うん…」
蘭「あ、コナンくん。じゃあその電話変わって…」
コナン「ごめん、切っちゃった…」
蘭が言い切る前にボタンを押したコナンは、電話をしていないが切ったと嘘をつく
そんな彼に世良が近づき、かがんで話しかけた
世良「それで、彼はなんて言ったんだ?」
コナン「みんな東京生まれの東京育ち、なんて言ってるけど、関西人だってことを隠してる人がいて、その人が犯人だって言ってたよ」
目暮「おお! さすが工藤くんだ!」
コナン「ちなみに、『これは仕事で各地を転々とした時期のある姉さんにも解けたんじゃないか』って言ってたよ?」