第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
キャメル「あ!! そういえば、丁度この青年と同じような言葉で…」
平次「えっ、俺?!」
キャメルさんが服部くんを指したので、私たちも驚いた
平次「じゃあ関西弁やったっちゅうんかい!」
キャメル「関西弁っていうのかは分からないが、語尾に『や』とか『で』ついてたような」
椎奈「じゃあその阿部ちゃん毒殺事件は関西のものかもね…」
目暮「うむ。すぐに連絡するんだ!」
高木「はい!」
目暮警部の指示が飛び、高木刑事はトイレから出て行って連絡しに駆け出した
一方、キャメルさんは世良ちゃんをじっと凝視しているようで、それを知った世良ちゃんは眉間にしわを寄せた
世良「…僕の顔に何かついてるのか?」
キャメル「あ、いや…そういうわけじゃ」
世良「僕が男か女か迷ってるなら、僕は女だよ。胸はまだ出てないけどね!」
世良ちゃんは最後に笑って言った。胸のことはけっこう気にしてるようだ
しかし、キャメルさんが世良ちゃんを見つめている理由は他にあるんだろう
キャメル「(この子、どこかで…)」
椎奈「(それにしても、こんな話あったのね…。この事件、犯人なんて覚えてないや…)」
そばでキャメルさんと世良ちゃんの様子を観察していると、お兄さんたちが来た
松田「…で?お前は解けたのか?この事件を…」
椎奈「私は新一じゃないからそこまで頭良くないって。まぁでも、自殺じゃないのは確かね」
世良「!!」
キャメル「えっ、自殺じゃないってどういう…」
話が聞こえたのか、キャメルさんと世良ちゃんが私の方を見た。
そんなに私の頭が回るのが意外なのかしら。けしからん…。
椎奈「これは日本人でも分かりにくい、方言を理解して初めて解ける事件よ。キャメルさんはさっき、関西弁を言っていたと言った。その言葉をもう一度言ってみて」
キャメル「え、えっと…『いくら幼馴染でもそんな頼みは聞けないよ。阿部さんに毒をもって殺したのは自分だ。だったら自分が責任を取るしかない』ですが…」
椎奈「それを関西弁に直すとこうなる。『なんぼ幼馴染や言うたかて、そないな頼み聞かれへん。阿部ちゃんに毒をもって殺したんは自分や。せやったら自分、責任取るしかないで』」
全員「「?!!」」