第38章 〜コナンvs平次! 東西探偵推理対決!!〜
服部「…で?どこにおるんや。最近ひょっこり現れて工藤のことを嗅ぎ回ってるっちゅう女探偵は」
蘭「ここにいるじゃない。世良真純ちゃんよ」
世良「べつに嗅ぎ回っちゃいないけど」
平次「?!!」
服部くんが蘭ちゃんの紹介する世良ちゃんへ目を向けた瞬間、驚いて後ずさった
平次「あ、あんた女やったんか! ……にしては、その胸お隣の美人さんよりかなり寂しくないか?」
世良「それは! これからボーンと出てくる予定さ!!まあママは痩せてたけど胸はあったから心配してないけどね!」
平次「ふーん。で、その美人な姉ちゃん誰や?」
世良ちゃんの少し無理のある言い訳を疑惑丸出しの目で見つつ、隣の私に目を向けてくる
相手が高校生とは言え美人と言われて嬉しいのを堪えつつ、なるべく大人らしく笑顔で対応する
椎奈「あら、弟と違って褒め上手でフレンドリーな探偵ね! 初めまして服部平次くん。工藤新一の姉の工藤椎奈です」
世良「!!」
平次「へぇ!あんたあの工藤の姉ちゃんかいな!! 工藤から聞いてんで〜、男どもが裸足で全力疾走するくらいめっちゃ美人な姉ちゃんがいるってな」
椎奈「そうなの?!もう恥ずかしいわ〜」
コナン「(んなこと言ってねぇよ!! まあモデルやれるくらいはいいんじゃねぇのとは思ってっけど…。つか姉さん態度態とらしい上に関西弁!)」
服部くんからの一言で冗談とわかりつつ態とらしく恥ずかしがる私。足元でコナンくんが私たちに内心ツッコミを入れているなんて思ってもいない
蘭「それより和葉ちゃんはどうしたの? 一緒に来たんじゃなかったの?」
服部「あ〜。アイツは寄り道や。この前土産にもらったレトルトカレーに和葉んとこのオカンがごっつうハマってもての。東京ファミレス限定販売の物やったみたいで、東京行くんやったら買うてきてほしいて頼まれたらしいんやけど。行きしなにそのファミレス見つけおってな」
蘭「じゃあそこに寄ってから来るのね」
コナン「それで?何しに来たの平次兄ちゃん」
平次「ああ。実はの…」
prrrrrr…
平次くんの言葉を遮り、不意に彼の携帯がけたたましく事務所に鳴り響いた
彼が携帯をチェックして相手が和葉ちゃんだと分かると、彼は電話に出た
平次「なんや和葉もうカレー買うたんか」