第36章 〜赤白黄色と探偵団〜
私がそう言うと、元から動揺していた真壁さんはさらに慌てだす
真壁「に、似たようなものじゃないか!」
コナン「でもペイント弾のインクは水溶性のインクで、洗えば綺麗に落ちるんだよ?」
弓長「ほほぅ?」
真壁「い、いや…」
どんどん追い詰められていく犯人。警部がジリジリと近づくので、すっかり反論もできなくなっていく
椎奈「それに真壁さんは好きな色が迷彩服に使われるネイビーグリーンって言ってけど、実際はオリーブドラブっていう緑です」
弓長「お前さん、本当に何とかボールってのをやったことがあるのか?」
真壁「じ、実はまだ初心者で…」
コナン「ま、アパートの庭があったところを調べてみたらいいんじゃない?」
真壁「!!」
コナンくんがそう言うと、今までになく目を見開いて大きく動揺した真壁さん
それに小さく笑みをこぼし、私たち止めを刺しにかかる
椎奈「そうね。黄色い人が夜な夜な怪しい行動をしているっていう開人くんの言葉と、その爪の土を嘘までついてごまかそうとしていることを合わせたら…。真壁さんが夜、人目を忍んで庭を掘り起こしていた」
コナン「だから埋まっているはずだよ?誰にも見せたくない、大事な何かがね…。それってもしかして、儲けたお金だったりして?」
真壁「!!」
確信をつかれたのか、後ずさりした真壁さんに警部が「どうなんだ」と問うと、彼は諦めた様子で肩を落とした
ーーーゲームで当たったのはアタッシュケース2個分の2億だった。税金を払いたくなかった彼はそれを庭に埋めていて、事件当夜に帰ってきたら大家さんに問い詰められ思わず突き飛ばしたら階段下で動かなくなったらしいーーー
真壁「それで、燃やせば何もかもリセットできるんじゃないかって…」
弓長「リセットだと?!分かってんか!! お前がやったことは、ゲームで負けたから電源を切るのとはわけが違う!」
彼の同期に腹を立てた弓長警部が、真壁さんの胸ぐらを掴んで怒鳴った
弓長「リセットさせやしねぇ! お前の人生ゲームはまだまだ終わっちゃいねぇ!!覚悟しとけ!!」
ーーーその後、病院から電話がきて大家さんの手術が成功し、開人くんの意識も戻ったと連絡が入り、この事件は終了した……