第36章 〜赤白黄色と探偵団〜
哀ちゃんが私に目を合わせて聞いてくるので、私は頷いた
椎奈「ええ。だから赤い人は、毎日アパートの花に水をやってたっていう……沖矢さんってわけ。開人くんはミニカーを大量に集めるほど車が大好きみたいだから、赤い車で真っ先に思いつきました」
子供たち「「あ、消防車!!」」
弓長「なるほど。開人くんはそのあんちゃんがホースで水やっているのを見て、あの人は消防車。赤い人ってあだ名をつけたのか」
こうしてまず一人目が誰かが解けると、2人目の白い人もそれに基づいて解けていく
光彦「だとしたら、白い人も車の色ってことですよね…」
元太「でも白い車なんていっぱいあるぞ?」
灰原「救急車よ。道路運送車両法で救急車は白と決められてるから」
歩美「そっか!!」
光彦「でも誰なんでしょう?救急車って…」
車体のことはは分かっても、人物の特定までは難しいらしい子供たち
するとコナンくんがヒントの質問を出す
コナン「救急車は何してくれる?」
元太「怪我をしたら運んでくれるぞ!」
歩美「中で手当てもしてくれるよね!」
その言葉を聞いて、光彦くんは心当たりがあるようでしばらく考えた後、「あ、絆創膏ですね!」と閃いたという笑みとともに声を上げた
光彦「つまり白い人は、いつも怪我をするからと絆創膏を持っているという…細井さんだったんですね!」
弓長「そーいや日記にもあったな。《今日は朝から玄関でこけて、白い人が出かけるとこでよかった》って」
細井「ああ。膝から血が出てたから、持ってた絆創膏をやったんだ。その前にも何度かそんなことがあったが…まさか俺が白い人も だったとは…」
弓長「じゃあ、残るは黄色い人だが…」
黄色い車は種類が豊富だ。子供たちには難しいようだが、弓長警部は『黄色い削る機械』を思い浮かべた
コナン「そう。つまり爪に土が入っていた…真壁さん。あんたが黄色い人ってわけさ」
真壁「な、何言ってるんだよ。この土は、サバイバルゲーム時に山を駆けずりまわったからだって」
椎奈「たしか、ペイント弾の色が落ちなくて、服がダメになったんですよね…。日本でサバイバルゲームに使われるのは、BB弾が発射されるエアソフトガン。ペイント弾はペイントボールっていう別の競技に使われるものですよ」