第34章 〜赤と黒のクラッシュ (キール奪還)〜
その後、無事爆弾の処理を終えたらしいジョディさんなキャメルさんの運転で帰ってきた
そして同時に、赤井さんたちが楠田陸道名義の宅配便から爆弾を持ち帰ってきた……
しかし幸いなことに、ジョディさんたちの合流に時間はかかれど爆発まではあと4時間もある
とはいえ、病院側は届け物をほぼ配り終わり、その数は元の展開より少なめなようだがそれでも病院側は頑張ったようで数は多い方…
ジェイムズさんはFBIを総動員し、覚えのない贈り物を受け取っていないかのチェックと爆弾回収を命じたのだったーーーー
ジェイムズ「しかし、こうなるとかなり厳しいな…。水無伶奈を奪還しにくるとばかり思っていたんだが…」
赤井「まさか最初からその命を絶ち、口を封じる腹づもりだったとは思っていませんでしたよ…。なあ、ボウヤ…」
コナン「うん。そうだね…」
そう言いつつ、このFBIのキレ者と小さな探偵はどこか納得がいかない様子…
けれど、まだ言ってはならない
それこそ、彼らの『あの作戦』がお釈迦になりかねないのだから…
赤井「…ところでお嬢さん。少し話があるんだがいいか?」
椎奈「……あ、はい」
赤井さんが私を呼ぶ理由は、だいたい想像がつく
足元からジッと見てくる弟の視線を感じつつ、別の場所に移ろうとする赤井さんについていった
赤井「……君は知っているようだな。この事件の成り行きを」
人気のない場所に来て、それでも細心の注意を払って小声で私に聞いてきた
椎奈「はい。でも私は、解決を促すことはあれどこの事件を変えることはしません。結果の特に変わらぬ部分しか介入はしないと約束します。あなたとコナンくんの大事な作戦を潰したくないので…」
赤井「ホォー。それすら知っているのか。恐ろしいな…」
椎奈「思ってもいないことを…」
赤井さんには、私が知ってる範囲なんて様子を観察してお見通しだろうに……
椎奈「黙って見過ごす、なんてことも多々ありますけど。それは許してください」
赤井「問題ない。君は君の思った通りに動いてくれ」
そう言って、赤井さんは私に笑いかけた