第34章 〜赤と黒のクラッシュ (キール奪還)〜
ジェイムズ「とにかくその爆弾をなんとかせねば…」
赤井「見た所トラップだらけで解体には時間がかかりそうなので…人気のない場所を選んで爆発させてしまうのが無難でしょう…」
椎奈「(たしかに…)」
赤井さんの意見を聞きながら道路の方を見るが、渋滞で警察が来れるとは思えない
椎奈「(こんな爆弾、トラップだらけでもあの二人ならすぐなのに…)」
研二お兄さんと陣平お兄さんのドヤ顔を思い浮かべながら、渋滞する道路を密かに恨んだ
タイムリミットは31分14秒
7キロ先のゴミ処分場に向かうべく、ジョディさんと、近辺に詳しいナビゲータのキャメル捜査官がジェイムズのベンツで向かったーーー
赤井「…引っかかりますね」
ジョディさんたちの背中を見送りながら、赤井さんがポツリと漏らした
ジェイムズ「ん?今のキャメルくんかね?たしかに好感の持てる顔立ちとは言えんが…」
赤井「いや、爆弾の方ですよ」
……元の世界でも思っていたが、赤井さんたちはやっぱり感が鋭い
この世界の知識がなければ、名探偵の姉であっても私は何も分からないだろうから…
赤井「わざわざ時計を見えるように設置し、徐々に音を音聞くしてその存在を気づかせようとしている…。まあ、音に気付く前に椎奈の愛猫が教えてくれたが…」
ユキ「にゃあ〜〜」
コナンくんの腕の中で一声あげるユキ
爆弾が遠ざかって落ち着きを取り戻したらしいこの猫に、赤井はフッと笑って「お手柄だったな。ひと段落ついたら何かやろう」と頭を撫でた
コナン「…それに、爆発まで30分以上あったのも怪しいよね…。まるで遠くに持って行って爆発させやすいように時間を取ってくれたみたい…」
ジェイムズ「じゃあなんなんだあの爆弾は?!一体何をしようとしているのだね?!」
椎奈「簡単なことですーーー」
動揺しているジェイムズさんや、コナンくん、赤井さんが私に耳を傾ける
少しでも早く真相へ辿り着けるように少しだけ助言をした
渋滞の中で見た、何台もの宅配便の車の事をーーー