第31章 〜屋外バーベキュー場での出会〜
白猫はコナンと椎奈の前まで来ると、座り込んでしまった
椎奈「……どうすればいいのこれ?エサなんて持ってないんだけど…」
コナン「俺だってそうだよ…」
萩原「…それで、どうするのよ」
そのままジッと見つめられ、立ち去るのも何かと思ったコナンはそっと猫に手を伸ばした
すると、それに反応した猫がコナンの頭上を目掛けてジャンプした
白猫「ふにゃあ!」
コナン「ぅええっ?!」
椎奈・灰原「「?!!」」
猫は、コナンの頭の上に着地した
するとそのまま、椎奈を見つめるようして座り込んだ
コナン「(…おい、俺はお前の足場じゃねぇぞ…)」
椎奈「えっと…新一じゃなくて私がいいってことなのかな?」
灰原「そうみたいね。あなたのことジッと見てるんだし」
コナン「なぁ…どうでもいいからコイツどけてくれよ、姉さん…」
コナンが勘弁してくれといった様子で猫を見上げて言うので、椎奈が苦笑いをこぼしつつ大人しい猫の頭にそっと触れた
椎奈「わっ…この子すごく暖かい…」
白猫「にゃあ〜〜」
ずっと遠慮がちに撫でてると、とても嬉しそうに、もっととすり寄ってくる白猫
それに心打たれた椎奈は、撫でるのをやめて猫を持ち上げた
椎奈「決めた!!今日からキミは私の猫だ!」
コナン・灰原「「えぇ?!」」
白猫「にゃ?」
ーーーーー数時間後
松田「それで、この猫が一緒に来たっつーわけか?」
椎奈「そうなの! 綺麗好きでおとなしい子みたいだから、飼っても生活に問題なさそうだし。ね?」
白猫「にゃ〜」
現在、椎奈の膝の上でくつろいでいる白猫
刑事たちから子供たちから様々に視線を集めながら、特に気にした風もなくまったりしている……
この猫が椎奈に抱きかかえられて彼らの前に現れた時は、全員目が点になった。そして混乱する全員に説明がなされ、冒頭に至ったのである
歩美「椎奈お姉さんいいな〜。羨ましい!」
光彦「僕たちにも触らせてください!」