第30章 〜揺れる警視庁1200万人の人質〜
陣平お兄さんの車で本人と研二お兄さんとともに移動中、後部座席にいる私はバックミラー越し陣平お兄さんと目が合った
松田「椎奈、あんなヒント出せたってことはお前の知ってる時間の流れか?」
椎奈「うん。今回のこの爆発事件で、犯人がようやく逮捕される」
萩原「お、やっとか〜。じゃあ記念にみんなで集まってパティーだねぇ」
「記念も何も俺たちゃほとんど毎日会ってんだろ…」と間をおかずに陣平お兄さんのそんなツッコミが入る
松田「それより、2つ目の場所はもう分かってんだろ?椎奈」
椎奈「もちろん。でも、ここはあえて向こうが宣言した時間のギリギリまで解体はしないで欲しいの」
萩原「それって、犯人を誘き出す作戦?」
椎奈「うん。一つ目の爆弾を解体されちゃったのもあって、犯人は必ず二つ目が爆発するのをなるべく近くで見たいはずだから…」
犯人を捕まえるのは、その瞬間でも十分だーーー