第30章 〜揺れる警視庁1200万人の人質〜
萩原「『出来のいいストッパー』は、防御率のいい投手のことだと思う。防御率は英語で Earned run average 。省略するとeraになる」
松田「最終的にextraからeraを取れば、XTだな」
コナン「それ、回転すれば学校の地図記号の『文』になるよね」
萩原「…って言っても、学校なんてここら辺はいっぱいあるからなぁ…」
3人でほいほいとスムーズに謎を解いていく様に、私や周りはただ静かに驚いた
英語に直せばいいんじゃないかとヒントを与えるだけで、ここまでたどり着いたのだから…
しかし、これは二つ目であってまだ肝心の一つ目の爆弾のありかを突き止めていない….
椎奈「たぶん、3年前の同一犯ならそれはきっと二つ目の爆弾になる。暗号に書いてある場所を特定するものがないのがいい証拠だもの…」
明日の正午と午後3時は、仕掛けられた爆発時間だ…
松田「つーことはまたアレか。一つ目の爆弾に、二つ目の在り処を…」
佐藤「っ!!そんな…っ」
椎奈「だったら、一つ目の爆弾を字幕が出れば途中で切ってください」
全員「「?!」」
そんな私の言葉に、周りは目を見開いてこちらを見てきた
椎奈「全員が生き残るにはそれしかありません。幸い、頭のキレる人間を私は大勢知ってますし、暗号はすぐに解読できるかと」
佐藤「でも椎奈ちゃん、一つ目の爆弾の場所を早く見つけないとそんな余裕無いわよ?!」
椎奈「目星はついてますよ。暗号を思い出してください。『血塗られたマウンドに貴様ら警察が登るのを鋼のバッターボックスで待っている』。これに当てはまる場所は、一つですよね?」
コナン「?!!まさか、それって…東都タワー?!」
新一の答えに、私は満足げに頷いた
それからの警察の対応は、とても迅速だった