第30章 〜揺れる警視庁1200万人の人質〜
ーーーー後日
萩原「連続爆弾犯の逮捕を祝して〜、カンパーーーイ!!」
全員「「カンパーーーイ!!」」
とある晩、和人お兄さんの家で鍋パーティが開かれた
参加者は爆弾処理班2人はもちろん、私と和人お兄さんと航お兄さん
ちなみに、乾杯の飲み物は刑事メンバーがお酒で、私は炭酸飲料だ
伊達「無事に確保できてよかったなぁ、2人とも!!」
松田「ああ。また椎奈に助けられちまった」
椎奈「それは違うよ。私はヒントを出しただけだから」
萩原「まぁまぁ。大人しく感謝されてなさいってw」
気分が高揚したのもあって、お酒で絶好調な研二お兄さんが私にぴったりくっついてくる
村田「おいおい。萩原、くっつきすぎやしないか?」
萩原「あはは、いいだろ〜」
松田「はいはい、そろそろ離れろコラ。羨ましいなテメェ!」
…何が羨ましいのだろうか…
よく分からず首を傾げながら、首根っこを掴まれ大人しく引き剥がされる研二お兄さんを苦笑いで見守った
すると、思い出したように航お兄さんが話題を持ちかけた
伊達「しっかしよ〜。まさか高木と佐藤が付き合い始めるとは思わなかったよなぁ」
椎奈「!」
松田「でも、俺は案外お似合いなんじゃねぇかって思うぜ」
萩原「確かになぁ。昔はおどおどしてて心配したけど、最近はしっかりしてるわけだし」
村田「なら、今回はおめでた尽くしってわけだなw」
航お兄さんの機転により、あのカップルを祝福するような雰囲気になった
原作の陣平お兄さんの気持ちを知ってるだけに彼をちらりと見るが、特別沈んでる感じでもない
椎奈「(3年前にも聞いたとおり、別の人を好きになったんだ)」
彼が傷つかなくて良かった
今回の目標も、無事成功に終わった……
そのことに安心して小さく笑い、彼らの話を聞きながらテーブルの真ん中にある晩御飯の鍋をつつき始めたのだったーーー